塩蔵 生みりん

$20.00
種類 :

外はコリッ、中はジュルッ 二層の食感がたまらない

九州の一部地域で愛されてきた、今では幻の海藻とも呼ばれる希少な「ミリン」。

生の状態では数時間しか状態を保てないほど繊細な海藻で、収穫してすぐに塩蔵処理を行い、鮮度を維持している。

ミリンの一番の大きな特徴は、その食感。外側はコリッとした歯応えでありながら、中身はジュルッとしたとろみがある。

その食感のバランスは、使う料理に合わせて調整することができ、しっかりした歯応えを楽しみたいなら、塩抜きは軽めに。しっかり塩抜きをすれば、プリッとした食感に。

さらに煎り酒やお好みの調味料につけ込むことで旨味を吸うなど、料理への合わせ方は自由自在。


◆「みりん+煎酒セット」の概要
塩蔵 生みりん(500g)と八木澤商店の煎酒(150ml)がそれぞれ一つずつセットになった商品です。

煮切った純米酒に鰹と昆布の天然出汁や梅酢などを合わせ、旨味と酸味の調和がとれた八木澤商店の煎酒。その絶妙なバランスと控えめな塩分がミリンとの相性抜群。
塩抜きしたミリンに一晩漬けこむだけで、お酒のアテにも相応しい、手軽で美味しい一品になります。

「煎酒でいただくミリンの楽しみ方」詳しくはこちらから

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<おすすめの食べ方>
1.シンプルにそのままで
オススメ調味料:ポン酢、辣油
2.漬け込む
オススメ調味料:煎酒、オリーブオイル、レモン汁
*今回は、数量限定で「八木澤商店の煎酒」を特典にご用意いたしました。ぜひお買い求めください。

3.他の食材と合わせる
オススメ料理:ナムル、カルパッチョ、なめろう
*おすすめの食べ方・塩抜き方法の詳細はコチラから

■塩蔵 生みりん
内容量:500g
賞味期限:6ヶ月
保存方法:要冷蔵(10°C以下で保存)
*開封後はお早めにお召し上がりください。

■煎酒(八木澤商店)
内容量:150ml
賞味期限:6ヶ月
保存方法:直射日光を避け、常温で保存。
*開封後はお早めにお召し上がりください。

 

 塩蔵 生みりん」に見られる付着物や表面の形状について

・稀に自然由来の付着物がある可能性がありますが、洗ってお召し上がりください。
・本製品で使用しているミリンは、えび・かにの生息域で採取しています。

この商品は要冷蔵のためクール便でお届けします。

・クール便 :1,100円
*北海道、沖縄への配送は各配送料金より+200円頂戴いたします。
*詳しい配送方法についてはこちら

お客様レビュー

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ミリンが秘めた 食材としての魅力

「面白いより 面白くできる海藻」

ナビゲーター:石坂秀威

石坂 秀威 | いしざか しゅうい                 

シドニー出身。オーストラリアの U30 の料理コンテストで優勝後、2018年東京にオープンしてからわずか1年で2つ星を獲得した『INUA』でスーシェフとして料理開発を担当。その後シーベジタブルと出会い、自らも海に潜りリサーチしているうちに、"食べる"という視点で海藻の魅力を引き出してみたいと思い、仲間に加わる。

これまでに社内のテストキッチンで100種類以上の海藻と向き合い、料理業界でも知られていない海藻の食材としての可能性を発信してきた。社内に迎えた海藻×発酵研究の第一人者である内田らと共に、海藻の発酵研究にも日々取り組んでいる。

海に潜って天然の生のミリンを手にしたとき、ぷりぷり感があってすごく面白いと思った。

ただ今まで扱ってきた海藻の中で一番環境変化に弱い。ほんのわずかな時間で状態が変わるので、生のままキッチンに届けてもらうことが難しかった。だから収穫してすぐに塩をまぶして送ってもらっている。

そこまで繊細なミリンは食感にすごく特徴がある。どの部位を食べても同じ食感のトサカノリとは違って、ミリンには外身と中身があって、外はコリッと、中はジュルッとしている。

塩蔵ミリンは面白い食材というより、面白くできる食材。塩抜きの時間によって食感に面白い変化が生まれる。

塩をさっと落とすくらいだと外側のコリッとした感じがしっかりしている。それを2分、3分と塩抜きの時間を長くするほどに中身の食感が出て、柔らかさと粘りを感じるようになる。

料理に合わせて塩味や食感を変えられるから、塩抜きの時間を調整すれば使える料理の幅が広がる。

例えば、イチジク・トマト・チーズにミリンを合わせたサラダ。

さっと塩を落としたミリンを蕎麦を締める感覚で流水で20~30秒洗い流し、水を切ってしっかり水分を拭き取ってあげると、塩味はしっかり残りつつ、中身は粘りがそこまでなくて、外側のコリっとした食感が中心の出来上がりになる。

この絶妙な塩味が生ハム、それもイタリアのプロシュートやスペインのイベリコハムの塩味とすごく似ていて。それを活かすために、ナッツ系のオイルを合わせてあげると、まるでドングリを食べた豚の生ハムのような味わいがする。

もう一つ例を挙げると、ミリンのなめろう。

ある程度しっかり塩抜きすると、中身のジュルジュル感が戻って、ちょっと糸が引くほどに粘る。外のコリッとした食感も残りつつその粘りがあるから、オクラに似た感じで食べられる。

なめろうは、居酒屋とかでオクラや納豆を入れるところもあると思う。ミリンの粘りも合うと思って加えてみたら、アジの食感と絶妙に合わさって美味しかった。

ミリンって紅藻なのだけど、紅藻らしくない海藻だと思う。紅藻っぽい香りはほとんど無くてクセのない優しい味だから、どんな味付けもできる。たぶんこの味付けにしたら不味いってことは無い。だから何かに漬けるっていうのもオススメ。

ミリンを煎り酒に一晩漬け込んで、旨味を吸ったところにエノキとツバメ生姜を合わせて、エゴマの葉っぱで包む。

煎り酒の香りがすごく合うし、ミリンと似た食感のエノキも相性が良い。

ヒジキやトサカノリと比べると、ミリンは1本1本を楽しむんじゃなくて、まとめて束で食べたほうが面白い。

素麺も蕎麦も1本ずつは食べないでしょう。まとめて一緒に食べるから美味しい。ミリンも同じで、ある程度の量を口に入れる食べ方のほうがずっと楽しめる。だから料理に使うなら付け合わせじゃなくて、結構がっつり使いたい。

僕は食感が一番、ミリンの強みであり好きなところだと思っている。この食感が好きなら、どんな料理に使っても楽しめる。

ミリンを家で使うなら、鍋料理にシラタキの代わりに入れると面白い。一緒にぐつぐつ煮るのではなくて、出来上がったところに入れるだけで手軽に楽しめる。

それと、おろし大根とミリンを半々くらいで一緒にして、ポン酢やお出汁をかけてあげると美味しいと思う。大根の辛味と味をミリンが吸いつつ、食感を与えてくれる。

あとは、とろろご飯。とろろとミリンを半々の割合で合わせると、トロっとジュルっとした食感が美味しい。

醤油漬けにしたミリンにワサビを乗せてご飯を食べるのも美味しいかも。そこにスジアオノリもかけてね。

すごくマニアックだけど、最近は海藻を海藻で味付けすることがあって。

海藻はどれも万能ではなく、長所があれば少し足りないところもあるから、海藻同士で助け合うっていう使い方も面白いんだ。