「crQlr Awards 2023」にて特別賞と6つの審査員賞を受賞

循環型経済をデザインするグローバル・アワード
「crQlr Awards 2023」で、
特別賞「FabCafe Global Prize」と
6つの審査員賞を受賞しました。

crQlr awards 2023

ー「crQlr Awards (サーキュラー・アワード)」とは

循環型社会を目指す世界中のプレイヤーたちを集めてつなぎ、活動を後押しする、株式会社ロフトワークとFabCafe Global主催のグローバルアワード。

サーキュラー・デザインを実践するプロダクト、サービス、アート、教育、システムデザイン、都市計画など、世界各国から幅広いプロジェクトがアワードに集まります。

<3つの審査ポイント>

  1. クリエイティブであるか?サーキュラーエコノミーへの洞察があるか? -For People
  2. 資源循環だけでなく、環境に対してポジティブな影響を与えられているか?-For Planet
  3. 循環型経済を目指す社会、企業の課題に対し、解決策を示しているか?-For Profit

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【crQlr Awards 2023】

応募期間:2023年9月19日〜11月13日

応募総数:140点/世界43カ国

審査員賞:28点

特別賞:3点

結果発表サイト:https://crqlr.com/ja/crqlr-awards/2023/results

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 ー 審査員の方々からいただいた、シーべタブルの取り組みに対する評価

シーベジタブルは今回、 特別賞「FabCafe Global Prize」と本アワード最多となる6つの審査員賞を受賞しました。

    審査員には、デンマークのイノベーションラボ「SPACE10」の共同創業者のGuillaume Charny-Brunet氏をはじめ、東日本旅客鉄道株式会社 イノベーション戦略本部 デジタルビジネスユニット マネージャー入江洋氏、建築家の成瀬友梨氏ら、多様な分野で実績を持つプロフェッショナルが審査にあたりました。

    その中から一部コメントをご紹介していきます。

     <各審査員からのコメント>

    crQlr awards2023 Guillaume Charny-Brunet%u6C0F%u306B%u3088%u308B%u30B3%u30E1%u30F3%u30C8

    Guillaume Charny-Brunet氏
    (SPACE 10 共同創業者 & ストラテジーディレクター) 

    [Big Blue Loop Prize]
    Sea Vegetable社の包括的なアプローチは、賞賛と高い評価を受けています。海藻を陸上栽培する独自技術とノウハウの開発により、海水温の上昇や生息環境の変化によって絶滅の危機にある美味しい海藻の安定的な生産を可能にし、自然繁殖を促進したからです。

    同社は、科学者、漁師、地元のお年寄り、シェフなどさまざまな人々を結びつけ、生物多様性と地域社会の両方に貢献するだけでなく、創造性と味覚をはるかに刺激する、生産的で回復力のあるエコシステムを作り出しています。加えて、彼らのすばらしい美的センスと、ストーリーやレシピを訴求する力がこの取り組みを伝染させているのです。

    これらの成果と今後の可能性を考慮し、Sea Vegetable社には「ビッグブルーな循環賞(Big Blue Loop Prize)」がふさわしいと考えます。

     

    crQlr awards2023 Darlene Damm%u6C0F%u306B%u3088%u308B%u30B3%u30E1%u30F3%u30C8

    Darlene Damm氏
    (Singularity University 学部議長、Community and Impact部門 元部長)

    [Illumination Prize]
    海には食用可能な海藻が1,500種類も生息していますが、よく知られているものはわずか100種類です。Sea Vegetable社はそのような、見過ごされてきた海藻の価値を見出し、私たちが理解できるようにしてくれます。

    海藻は栄養価の高い野菜であり、環境や日本文化にとっても重要です。同様に、高齢化した労働者、障害を持つ労働者、過疎化した地域社会が持つ、見過ごされてきた価値にも同社は光を当てます。

    彼らが海藻の記録と研究から得た知識は、人間の健康と環境生態系の両方にとって有用です。もしまだそうしていないのであれば、Sea Vegetable社には、より多くの人々が学び、協力できるように、あらゆる種類の海藻、その特性、健康や環境への利点、見た目、レシピなどをまとめた「海藻」辞典やオープンデータベースをぜひ作ってほしいと思います。

     

     crQlr awards2023 入江洋氏によるコメント

    入江洋 氏
    (東日本旅客鉄道株式会社 イノベーション戦略本部 デジタルビジネスユニット マネージャー、モビリティ変革コンソーシアム 事務局長)

    [海と人で紡ぐ未来の物語賞]
    まず地域の人との連携、パートナーシップが素晴らしい。研究という分野に閉じず、障害のあるひと、漁業関係者、地域の働く女性、シェフがバトンをつなぎ、豊かな海の再現、新たな食文化を創り、循環型経済を実現していることに価値があると感じます。

    「なんの利用価値もない海が生産性を生む。活動を通じて関心がなかった人が少しずつでも関心を持ってもらえる」という漁業関係者のコメントはとても印象的でした。海藻という当たり前の存在に新たな価値を加え、地域の活力としていくことは、とても魅力的な活動といえます。ぜひ地域の食育ともつなげ、子供たちへも活動を連鎖させていけるとよいと思います。

     

    ▶︎審査員のコメントをすべて見る

     

    ー crQlr Awardsとの今後の取り組み

    3月1日(金)から24日(日)まで、FabCafe Tokyoで開催される「crQlr Awards Exhibition」で、シーベジタブルの取り組みに関する展示がされる他、受賞者や審査員をはじめとする多様なゲストを迎えてのクロストーク「crQlr Summit 2024 TOKYO」に、共同代表の友廣が登壇します。

    こちらの様子もまたレポートしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。